赤ちゃんがぐっすり眠るヒント集

二人目育児 添い寝・添い乳をやめるための具体的なステップと工夫

Tags: 添い寝, 添い乳, 卒業, 二人目育児, 睡眠

添い寝・添い乳からの卒業を考えるタイミング

赤ちゃんにとって安心できる寝かしつけ方法の一つである添い寝や添い乳は、多くの親御さんにとって非常に有効な手段です。しかし、赤ちゃんの成長とともに、あるいは家族構成や生活スタイルの変化に合わせて、次のステップを検討したいと考える時期がくるかもしれません。特に二人目育児においては、上の子との睡眠時間やスペースの兼ね合いなど、一人目の時とは異なる状況から、添い寝・添い乳からの移行を意識する方もいらっしゃるかと思います。

いつ頃から添い寝・添い乳からの卒業を考え始めるのが適切かという明確な時期はありませんが、一般的には以下のようなサインや状況を参考にされることが多いようです。

無理に急ぐ必要はありませんが、赤ちゃんの成長と家族の状況を見ながら、少しずつ準備を始めることが推奨されています。

卒業に向けた具体的なステップ

添い寝・添い乳からの卒業は、一気に完了させるのではなく、赤ちゃんも親御さんも無理なく進められるように段階的に行うのが一般的です。ここでは、いくつかの具体的なステップと、二人目育児で役立つ工夫をご紹介します。

ステップ1:寝かしつけの「儀式」(ねんねルーティン)を確立する

添い乳や添い寝自体が寝かしつけのルーティンになっている場合、まずはそれ以外の要素を寝る前の習慣に組み込むことから始めます。 例えば、毎日決まった時間に絵本を読む、子守歌を歌う、短いベビーマッサージを行う、静かな音楽を聴かせるといった、穏やかでリラックスできる活動を15分から30分程度行います。これにより、赤ちゃんはこれらの活動を通じて「眠りの時間」が近づいていることを認識できるようになります。

ステップ2:寝付く前の「離脱」を練習する

完全に寝付くまで添い寝・添い乳をするのではなく、赤ちゃんがうとうとしてきた、あるいは眠りに入りかけたら、そっと体から離れる練習を始めます。最初はほんの数分でも構いません。赤ちゃんが少しでも目を覚ましかけたら、優しく声をかけたり、軽くトントンしたりして、再び眠りへ促します。これを繰り返すことで、赤ちゃんは親御さんがそばにいなくても、自分で眠りに入れる時間があることを少しずつ学んでいきます。

ステップ3:完全に寝付いてから寝床へ移す練習をする

抱っこや別の場所で寝かしつけ、赤ちゃんが完全に寝付いてから、本来の寝床(ベビーベッドや布団)へ移す練習です。この際、「背中スイッチ」で起きてしまうことに悩む親御さんも多いかと思います。完全に寝付いてからしばらく(例えば20分程度)待ってノンレム睡眠に入るのを待つ、布団に置く前に親御さんの体温で少し温めておく、足元からゆっくりと置く、といった方法が一般的に試されています。

ステップ4:寝床での一人寝練習(短時間から)

最終的に、赤ちゃんが自分の寝床で眠りにつくことを目指します。まずは寝床に赤ちゃんを寝かせた状態で、親御さんがすぐそばで見守ることから始めます。トントンしたり、穏やかな声かけをしたりしながら、赤ちゃんが安心して眠りにつけるように促します。赤ちゃんが泣き出しても、すぐに抱き上げるのではなく、一定時間(例えば1〜2分から始め、徐々に伸ばす)は声かけやトントンで見守る、という方法(フェードアウト法やチェアメソッドなど)が有効な場合があります。ただし、これは赤ちゃんの気質や家族の方針によって向き不向きがありますので、無理強いはせず、家族に合った方法を選択することが重要です。

ステップ5:添い乳・添い寝のタイミングを限定する

添い乳が寝かしつけの主な方法になっている場合は、夜間の授乳回数を徐々に減らすステップと組み合わせることも有効です。寝る直前の授乳以外は別の方法(抱っこ、トントンなど)で寝かしつける、夜中に目を覚ましてもすぐに授乳せず、まずは別の方法であやす、といったアプローチが考えられます。ただし、月齢が低い赤ちゃんや体重増加がゆっくりな赤ちゃんの場合は、専門家や医師に相談しながら進めてください。

二人目育児ならではの工夫と注意点

まとめ

添い寝・添い乳からの卒業は、赤ちゃんの成長と家族のライフステージに合わせて自然と訪れるプロセスです。特に二人目育児においては、上の子の存在も考慮しながら、計画的に、そして柔軟に進めることが求められます。

今回ご紹介したステップはあくまで一般的な方法であり、すべての赤ちゃんやご家庭に当てはまるわけではありません。焦らず、赤ちゃんの個性や家族の状況に合った方法を見つけていくことが何よりも大切です。完璧を目指すのではなく、少しずつ、楽しみながら取り組んでいただければと思います。

もし、特定の睡眠に関する問題が改善されない場合や、育児で強い不安を感じる場合は、かかりつけの医師や地域の育児相談窓口、専門家などに相談することも検討してください。