パパなど他の家族が赤ちゃんの寝かしつけを成功させる具体的なヒント 二人目育児で役立つ工夫
ママ以外の家族による寝かしつけの重要性
二人目の赤ちゃんとの生活では、上の子のケアもあり、お母様の負担が増えがちです。赤ちゃんの寝かしつけをお母様以外の家族、特に普段は関わる時間の少ないお父様などが担うことは、お母様の休息時間の確保や、上の子との時間を作る上で非常に重要になります。しかし、普段寝かしつけをしない方が赤ちゃんを寝かせようとしても、うまくいかないことも少なくありません。ここでは、パパなど他のご家族が赤ちゃんの寝かしつけを成功させるための具体的なヒントと、二人目育児で役立つ工夫をご紹介します。
なぜ「ママじゃないと寝ない」のか？
赤ちゃんが特定の人（多くの場合お母様）にしか寝かしつけられないのは、赤ちゃんがその人との間に強い安心感や信頼関係を築いているためです。特に新生児期から授乳など密接なケアを行っているお母様に対して、赤ちゃんは特別な絆を感じています。しかし、これは決して他の家族が寝かしつけができないということではありません。赤ちゃんが安心できる環境と適切なアプローチがあれば、他のご家族でも寝かしつけは可能です。
寝かしつけを成功させるための具体的なステップ
他のご家族が赤ちゃんの寝かしつけにスムーズに関わるためには、いくつかの具体的なステップと工夫が有効です。
1. 普段の寝かしつけ方法の情報共有
まずは、お母様が普段どのように寝かしつけを行っているのかを具体的に共有することが重要です。 * どのような抱き方をしているか？ * 寝かしつけの際のルーティン（歌、声かけ、特定の場所など）は？ * 寝つくまでにどのくらいの時間がかかるか？ * 寝つく直前の赤ちゃんのサインは？
これらの情報を事前に共有し、可能であれば一度お母様が寝かしつけている様子を他のご家族が見学することも役立ちます。言語化が難しい細かなニュアンス（抱っこの強さ、揺らし方など）も、観察することで掴めることがあります。
2. 寝かしつけ前の準備を丁寧に行う
寝かしつけそのものだけでなく、その前の準備も成功の鍵を握ります。 * 授乳・ミルク: 赤ちゃんがお腹を空かせていないか確認します。満腹すぎても眠りにくいことがありますが、空腹は寝つきを妨げる大きな要因です。 * オムツ: 濡れていないか確認し、必要であれば交換します。清潔で快適な状態にします。 * 環境: 部屋の温度や湿度、明るさ、音環境が適切か確認します。普段赤ちゃんが眠るのに慣れている環境を再現することを心がけます。遮光カーテンを使ったり、ホワイトノイズを活用したりすることも効果的です。
3. 「寝かしつけルーティン」を一緒に行う
毎日同じ時間帯に、同じ流れで寝かしつけの準備から行う「寝かしつけルーティン」は、赤ちゃんが眠りに入る準備を促す合図となります。他のご家族が寝かしつけを行う際も、このルーティンを忠実に行うことが大切です。 * 例：パジャマへの着替え → 絵本の読み聞かせ → 授乳・ミルク → 子守唄 → ベッドへ
ルーティンの内容は各家庭や赤ちゃんの月齢によって異なりますが、赤ちゃんが「これから眠る時間だ」と認識できるような、穏やかで予測可能な流れを作ります。
4. 具体的な寝かしつけ中の工夫
実際に赤ちゃんを寝かしつける際のアプローチも重要です。 * 抱き方: 赤ちゃんが安心できる、密着感のある抱き方を試します。縦抱きや横抱きなど、赤ちゃんの好みや月齢によって心地よい抱き方は異なります。普段お母様が行っている抱き方を真似ることから始めると良いでしょう。 * 揺らし方: ゆったりとした一定のリズムでの揺れは、赤ちゃんを落ち着かせることがあります。ただし、強く激しく揺らすことは避け、優しく一定のリズムを保ちます。 * 声かけ・歌: 穏やかな声で話しかけたり、子守唄を歌ったりします。声のトーンは低めで落ち着いた声が効果的と言われています。 * 触れ方: 赤ちゃんの背中やお腹を優しくトントンしたり、頭を撫でたりするのも有効です。
5. 根気強く、そして柔軟に
赤ちゃんを寝かしつけるのは、常にスムーズにいくとは限りません。うまくいかない日があっても落ち込まず、根気強く続ける姿勢が大切です。「今回は難しかったけれど、次はこうしてみよう」と柔軟に考え、試行錯誤を繰り返すことが、ご家族全体の寝かしつけスキルを高めることに繋がります。成功体験を積むために、最初は比較的寝つきが良い時間帯や、お母様がサポートできる状況で試してみるのも良い方法です。
月齢による考慮事項
赤ちゃんの寝かしつけ方法は、月齢によって変化します。 * 新生児～生後3ヶ月頃: この時期は授乳間隔も短く、お母様とのスキンシップが特に重要です。他のご家族が寝かしつけを行う場合は、授乳後など、お腹が満たされて比較的ご機嫌な時間帯に試みるのがおすすめです。抱っこで心地よい揺れや声かけを続けることが中心となります。 * 生後4ヶ月以降: 寝かしつけのルーティンが効果を発揮しやすくなります。また、赤ちゃんの感覚も発達し、お父様の声や抱っこにも慣れてくる時期です。おくるみを卒業し、手足が自由に動くようになることで、寝る前の体勢などが変化することもあります。絵本の読み聞かせなど、視覚や聴覚を使ったルーティンも取り入れやすくなります。
どのような月齢であっても、赤ちゃんが安心できる穏やかな雰囲気を作り出すことが基本となります。
家族みんなで取り組むこと
赤ちゃんの寝かしつけは、お母様一人が担うのではなく、ご家族みんなで協力して取り組むことで、負担が分散され、より良い結果に繋がることが多いです。うまくいったこと、難しかったことをご家族間で共有し、お互いをねぎらいながら進めていくことが、二人目育児を乗り切る上での大切な要素となります。
まとめ
パパなどお母様以外の家族が赤ちゃんの寝かしつけに関わることは、二人目育児において非常に有効な手段です。成功のためには、普段の寝かしつけ方法の情報共有、事前の丁寧な準備、一貫したルーティン、そして根気強い試行錯誤が鍵となります。月齢による違いを考慮しつつ、ご家族で協力し、それぞれのやり方で赤ちゃんが安心できる方法を見つけていくことが大切です。全ての親御さんが、赤ちゃんのぐっすり眠る姿を見られるよう応援しています。