二人目育児 赤ちゃんの体調不良時の睡眠トラブル対策と具体的なヒント
体調不良は、赤ちゃんの睡眠に大きな影響を与える要因の一つです。鼻詰まり、咳、発熱など、様々な症状が赤ちゃんの不快感を引き起こし、普段通りの睡眠が難しくなることがあります。特に二人目育児の場合、上の子のケアと同時に体調不良の赤ちゃんの対応に追われることもあり、親御さんの負担も増えがちです。
ここでは、赤ちゃんが体調を崩した際に、少しでも楽に眠れるようサポートするための具体的なヒントと対策をご紹介します。
体調不良が赤ちゃんの睡眠に与える影響
風邪やその他の体調不良は、赤ちゃんの睡眠を様々な形で妨げます。
- 鼻詰まり: 呼吸がしづらくなり、苦しさから頻繁に目を覚ます原因となります。おっぱいやミルクを飲む際に鼻詰まりがあると、うまく吸えず途中で離して泣いてしまうこともあります。
- 咳: 睡眠中に咳き込むことで目を覚ましてしまったり、咳の刺激で眠りが浅くなったりすることがあります。
- 発熱: 体温が高いと不快感が増し、寝苦しさを感じやすくなります。寒気を感じたり、逆に汗をかいて体が冷えたりすることも睡眠を妨げます。
- 全身の不快感: だるさや体の痛みなど、体調不良による全身の不快感が泣きやぐずりにつながり、寝つきが悪くなったり、夜中に頻繁に起きたりする原因となります。
症状別の具体的なケアと寝かしつけのヒント
体調不良の症状に合わせて、具体的なケアや寝かしつけの工夫を試してみましょう。
鼻詰まりがある場合
鼻詰まりは、赤ちゃんにとって最も睡眠を妨げる症状の一つです。
- 鼻水を吸い取る: 赤ちゃん用の鼻吸い器(電動式、手動式)を使って、こまめに鼻水を吸い取ってあげましょう。特に、授乳前や寝る前に吸ってあげると、呼吸が楽になり、おっぱいやミルクも飲みやすくなります。
- 湿度を保つ: 空気が乾燥していると鼻水が固まりやすくなります。部屋の湿度を50〜60%程度に保つよう加湿器を使用したり、濡れタオルを部屋に干したりするのも有効です。
- 体勢の工夫: 眠る際に赤ちゃんの頭を少し高くすると、呼吸が楽になる場合があります。バスタオルなどを敷布団の下に入れて傾斜をつける方法がありますが、安全のため、傾斜は緩やかにし、必ず保護者の目の届く範囲で行うようにしてください。顔が埋もれてしまうような柔らかいクッションや枕の使用は窒息のリスクがあるため避けましょう。
咳がある場合
咳も睡眠を妨げる大きな要因です。
- 体勢の工夫: 鼻詰まりと同様に、少し頭を高くして寝かせることで、気道が楽になる場合があります。
- 湿度と温度の調整: 乾燥や冷たい空気は咳を誘発しやすいと言われています。適切な湿度と温度(室温20〜22℃が目安とされることが多いです)を保つようにしましょう。
- 水分補給: 月齢が進んで離乳食が始まっている赤ちゃんの場合、咳がひどい時に白湯や麦茶を少量飲ませると、喉を潤して咳を落ち着かせる助けになることがあります。ただし、飲ませる量やタイミングには注意が必要です。
発熱がある場合
発熱時は、赤ちゃんの快適さを優先することが大切です。
- 厚着させすぎない: 熱があるからといって厚着させすぎると、熱がこもってかえって体力を消耗したり、汗をかいて体が冷えたりすることがあります。薄着に調整し、掛け物で温度調節をするようにしましょう。
- 快適な温度・湿度: 室温は快適と感じる温度に調整し、湿度も適切に保ちましょう。
- 水分補給: 脱水症状を防ぐため、母乳、ミルク、月齢に応じた水分(白湯や麦茶など)をこまめに与えることが重要です。
全体的なケアと二人目育児の工夫
体調不良の赤ちゃんは、いつも以上に甘えたい気持ちが強くなることがあります。
- 安心できる環境: いつも以上に抱っこしたり、優しく声をかけたりして、赤ちゃんに安心感を与えましょう。添い寝や添い乳も、このような時期は一時的に受け入れることも選択肢の一つです。
- 無理なルーティン adherence はしない: 普段の睡眠ルーティンを厳守しようとせず、赤ちゃんの状態に合わせて柔軟に対応することも大切です。眠れる時に眠らせてあげる、という考え方も必要になります。
- 二人目育児ならではの工夫:
- 上の子の睡眠への配慮: 赤ちゃんの咳や夜泣きで上の子が起きてしまう場合は、可能であれば別の部屋で寝かせる、ベビーモニターを活用するなど、上の子の睡眠時間を確保するための工夫も検討しましょう。上の子にも状況を伝え、協力を仰ぐことも有効な場合があります。
- パートナーとの連携: 一人で抱え込まず、パートナーと協力して看病や家事を分担しましょう。上の子のケアと赤ちゃんの看病で手一杯になる時は、頼れる人にサポートをお願いすることも検討してください。
- 休息を優先: 看病で寝不足になりがちですが、親御さん自身の体調も崩さないよう、赤ちゃんが眠っている間に少しでも休息をとるように心がけてください。
医師への相談の目安
これらの対策を試しても症状が改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- ぐったりしている、母乳やミルクをあまり飲まない
- 呼吸が苦しそう、肩で息をしている
- 高熱が続く
- 咳がひどく、眠れない様子が続く
- いつもと様子が明らかに違う
体調不良時の睡眠は、普段通りにいかないことが多く、親御さんにとっても大変な時期です。完璧を目指さず、赤ちゃんが少しでも楽に過ごせるよう、できることから試してみてください。
まとめ
赤ちゃんの体調不良時の睡眠トラブルは、鼻詰まりや咳など、症状によって様々な対策が考えられます。湿度調整、体勢の工夫、鼻水のケアなど、具体的な方法を試すことで、赤ちゃんが少しでも快適に眠れるようになる可能性があります。
特に二人目育児では、上の子への影響や自身の負担も大きくなりがちですが、無理せず、パートナーや周りのサポートも得ながら乗り越えていきましょう。症状が改善しない場合や心配な場合は、迷わず医師に相談することが大切です。
体調が一日も早く回復し、親子ともに安心して眠れる日が戻ることを願っています。